2012年2月17日金曜日

木登りと山登り

8歳の長男が木登りに目覚めて、毎日のように公園の木に登っています。7~8mの木の一番てっぺんまで上ると結構な高さになり、見ているほうはハラハラしていしまいますが、本人は得意げです。
小学校の2年生の中でその木に登れるのは2、3人しかいないそうで、ふだんスポーツでほめられることのない長男にしては、ちょっとした自慢なのだと思います。

なぜ山に登るのかを聞かれて、マロリーが「そこに山があるから」と答えたという逸話は有名です。長男になぜ木登りをするのかを訊ねてみると、答えは「登りたいから」でした。でも本音は「自慢したいから」なのかもしれません。「お父さんに見てもらいたいから」「ほめてもらいたいから」かもしれません。世界初のエベレスト登頂を目指すのも、犬ぞりで北極を行くのも「誰かにほめてもらいたいから」という理由が心のどこかにあるような気がします。でも「自慢したいから」と答えてしまったのでは、身もふたもありません。
マロリーの逸話には諸説あるようですが、新聞記者かテレビのレポーターに聞かれて「そこに山があるから」って瞬時に答えられたら、やっぱりカッコいいですよね。

でも、そのカッコよさより、いくつになっても木登りする精神が大切なのだと思います。