2011年11月21日月曜日

「ありがとう」と「毎度あり」

電車の中でお年寄りに席を譲って「ありがとうございます」と言われるとちょっと照れるような気がします。
相手が御礼も言わず、当たり前のような顔をして座ったら、たぶんムッとするとことでしょう。

「毎度あり!」と威勢よく言われるのは、すし屋などで料金を払ったあとかもしれません。
この場合「毎度ありがとうございます」と言われても照れることはありませんし、「ありがとう」と言われたときに感じる嬉しさも少ないかもしれません。

料金を払う必要があるのは、物やサービスなどを提供されたときです。この場合、買った物と支払ったお金の価値が等しいと思っているので、「毎度あり」と言われても嬉しく感じないのでしょうか。

逆に、100円の物を50円で売ってもらったら、こちらから「ありがとう御座います」と言う必要があるように感じます。

「『ありがとう』と言ってもらえたら、それだけで嬉しい」という気持ちも自分の中にあるのですが、それは自分が与えた親切やサービスに「言葉の対価」を求めていたからなのか、と思うと結構がっかりです。

「人間の脳はなんらかの報酬がないと喜ばない」と本で読んだのかテレビで見たのか忘れてしまいましたが、珍しく電車の席を譲った今日、こんなことを考えてしまいました。