2013年3月20日水曜日

「行けたら行け」のサイン

一死一、二塁の場面で「行けたら行け」という重盗のサインを出したWBC日本代表の山本監督。
盗塁に関しては、塁上の選手がピッチャーのモーションを盗めると判断したときに走ることがベストかもしれないので、「行けたら行け」というサインも理解できないことはありません。
しかしサインの基本は「行け」か「行くな」の二種類だと思います。サインが出ていない状態のときは「行けたら行く」のがスポーツの本質です。リスクの高いパスや、難しい体勢から放つ攻撃的なショットなど、行けそうと判断した場合に「行く」からこそ勝機が生まれるわけです。選手が慎重になりすぎていると感じたら「行け」と指示を出し、危険が大き過ぎる勝負に出ようとしていると感じら「行くな」と指示する。これが指揮官の役目だと思います。
仕事における部下の育成も同じだと思います。業績に大きな影響を及ぼす可能性のある判断はマネージャーが行い、失敗した場合の損失が許容範囲であるならば「行けたら行け」の状態にしておく。
自分で判断して行動し、成功と失敗を繰り返し、その違いがどこにあったのかを分析をすことで選手も部下も成長するのだと思います。