2012年2月17日金曜日

木登りと山登り

8歳の長男が木登りに目覚めて、毎日のように公園の木に登っています。7~8mの木の一番てっぺんまで上ると結構な高さになり、見ているほうはハラハラしていしまいますが、本人は得意げです。
小学校の2年生の中でその木に登れるのは2、3人しかいないそうで、ふだんスポーツでほめられることのない長男にしては、ちょっとした自慢なのだと思います。

なぜ山に登るのかを聞かれて、マロリーが「そこに山があるから」と答えたという逸話は有名です。長男になぜ木登りをするのかを訊ねてみると、答えは「登りたいから」でした。でも本音は「自慢したいから」なのかもしれません。「お父さんに見てもらいたいから」「ほめてもらいたいから」かもしれません。世界初のエベレスト登頂を目指すのも、犬ぞりで北極を行くのも「誰かにほめてもらいたいから」という理由が心のどこかにあるような気がします。でも「自慢したいから」と答えてしまったのでは、身もふたもありません。
マロリーの逸話には諸説あるようですが、新聞記者かテレビのレポーターに聞かれて「そこに山があるから」って瞬時に答えられたら、やっぱりカッコいいですよね。

でも、そのカッコよさより、いくつになっても木登りする精神が大切なのだと思います。

2012年2月5日日曜日

息子と二人の週末

妻には妹と弟がいて、二人とも結婚しています。
妻の両親と4家族・計10人で旅行する計画があったのですが、次男が発熱してしまい我が家からは妻と長男の二人が出席。
次男は、「ぼくも絶対行く」とがんばっていましたが、説得して諦めさせました。
普段から妻にべったりの次男は「留守番するならお母さんと」と希望しましたが、妻が両親や兄弟と旅行できる機会はめったにないので、またまた次男の説得です。
欲しがっていたおもちゃで誘惑し、ようやく次男が納得。

旅行できなくなってしまったことはとても残念ですが、おかげで5歳の次男と密度の濃い時間を過ごすことができました。
シリトリをしたり、なぞなぞの問題を出し合ったり、幼稚園での様子を聞いたりと、ぼくにとっては新鮮で楽しい時間になりました。
「仕方なく」かもしれませんが、甘えてぼくのヒザに乗ってきたりすると「この瞬間、コイツが頼りにできるのは俺だけなんだな」と感じて、嬉しくなったり、親の責任を感じたりしました。
子供が親に全面的に依存する時期なんて、ほんの少しの期間だと思いますが、「一人の人間に全面的に頼りにされること」で得られる幸福の大きさを実感しました。

子供に限らず、誰かに頼りにされたり、頼りにできる誰かがいるということがとても大切なのだと思います。
先週、ある人から「人は支えあって生きていくことがとても重要なのです」という話を聞いたばかりだったので、余計にそう感じたのかもしれません。

今、次男はスヤスヤと眠っています。